テーマ この一角はパリの16区

コンセプト

@パリの高級住宅街16区の雰囲気を、
  この一角につくり出す。

i.外壁はフランスで使用される石灰岩(ライムストーン)を粉にしたものを、 現場で「石」として再生する左官材を使用します。(コーナーストーンや玄 関入口のアーチ部分などには、目地を切ってより「石」らしくつくる。)

ii.パリの家らしい外部の表情を決定する要素として幾つか挙げることができます。

a.塊(マス)としては比較的シンプルである
 :1階2階の外壁がストレートに通ってること。
 :平面上も凹凸が少ない。
 :屋根のかたちもシンプルである。

b.最上階が急勾配の屋根となっており、そこにドーマーウィンドーが設けられている。

c.窓の配置が規則的かつ、窓がたて長のプロポーションの観音内開きであること。 (このタイプの窓はヨーロッパでは普通に流通しており、今回こ の現場用にフランスから輸入することを考えており、手配を依頼すべき 日本在住のフランス人建築家とも話をしてあります。幅1m高さ2.1m厚さ 24o(アルゴンガス封入の複層ガラス入)のオーク(なら)の最高級品でも 現地で345ユー口で買えます。私が日本でイタリアのダニエリ社の製品 を扱っている会社に問合せしたところ幅1m高さ2mの窓で17万円とい う返事でしたから、それに比べてこれだけ数がまとまれぱかなり安くなる と思います。ブラジル産の高密度の耐候性を特徴とした製品(厚さ20o の複層ガラス入)では、185ユー口です。なお、浴室にあっては同じ会社の樹脂サッシで考えています。

d.外壁の厚さを感じられる窓まわりの納まりであること。添付図面の如く 外壁のスタッドを2x8として、窓の取付部分のみ2x4との差と、厚さ15 oの合板の計として11cmの「抱き」を確保する。現行枠組壁工法の法 律的根拠になっている告示はスタッドは2x8までであり、2x10は設定 されていません。合理的な建方の範囲では、この方法が最良かと思います。

e.アクセントとしてロートアイアンの使用、ポーチヘの入口、道路側1階の 窓の格子、2階フラワーボックス、庭側バルコニー手摺にロートアイアンの使用。

A機能的で居心地のよい内部空間をつくり出す。

i.4台の駐車スペースはシャッター内に2台外部道路に沿って2台としました。
ii.駐車スペースをiのようにしたのは、1階の4つの寝室がどの部屋も南面 することを優先した結果です。お母様の部屋は東南の角部屋としました。 配置上、東側に空きを設け、でき得る限りの陽当たりを得られるようにしています。
iii,@のCの如き巾の狭い窓をつけることにより、室内への日照が不十分に ならぬよう、どの部屋にも南側に市1m高さ2.1mと市80cm高さ1.2mの二つの窓を設置しました。
iv.2階にあっては市1m高さ2.1mの家の外側に出60cm程のバルコニーを 設け、プランター置場兼1階出入口の庇としました。外に少しでもスペース がおるだけで、近くに手摺があるより開放感があって気持ちよい思います。
V,1階のホールは将来1階と2階が別世帯となった時に、破線の位置で分割可能となっています。

B住み手の方の「好み」をかたちとして実現する。

i. @がその1.
ii.ステンドグラス或いは装飾ガラスの設置。1階と2階のホール〜階段部分、 2階ホール〜リビングダイニングのドア、ホール〜キッチンのドア、リビン グダイニング〜キッチンヌックの引き分け戸、リビングダイニング〜廊下の 計6ヶ所(7枚)。
iii.内部階段手摺子にロートアイアンの使用。
iv.リビングダイニングは部屋が広いので、廻り縁に125x125のクラウンモールディングを使用する。
V. 外部廻りの窓には木製格子をつける。

建物概要
敷地面積 314.31m2
建築面積 120.90m2
1階床面積 120.90m2 (36.57坪)
2階床面積 121.33m2 (36.70坪)
3階床面積 42.77m2 (12.93坪)
延床面積 285.00m2 (86.11坪)
建蔽率 38.46%
容積率 90.67%







 

建築家
菊池 清

計画案
計画案全体