テーマ 楽しさの感じられる家

コンセプト

未来のケーキ屋さん。それはいつ来ても楽しさのあふれる家でしょう。ケーキを創る楽しさ・飾り付ける楽しさ・選んで買う楽しさ・食べる楽しさ、そして何より人と人とのふれあいから生まれる楽しさ。
それぞれの楽しさを演出する為に設計の使命があるのでしょう。お店の雰囲気を感じながらスロープをゆっくり上がり、開放感のあるデッキからお客様のアプローチ、店内に入ると大きな吹抜けと美味しそうなケーキを囲んで忙しそうに・楽しそうに働く人々の様子がガラス越しに見えます。一瞬時間を忘れてしまいそうな、そんな空間を提案しました。

(設計コンセプト補足説明)
(1)配置・敷地の考え方:
今回計画地は東側アプローチ道路と西側アプローチ道路とで約1.5mの高低差があるとの事から敷地を南北に二分割する提案をしました。東側半分に店舗・工場・デッキスペース・駐車場5台(ゴミ置場含)を設置し1段上がった西側半分に冷蔵庫関係スペース・予備駐車場を設置しました。この予備駐車場のスペースは将来的に戸建て住宅地としても利用出来るスペースを確保しています。
(2)お客様のアプローチ:
設計主旨の中でも多少説明はしていますが、お年寄りや障害者の方々の為に東側道路からシンボリックツリーを横にスロープにてゆっくりとデッキの飾り付け等の様子を見ながら店内へのアプローチを1つ、店舗正面よりイベントデッキのテントをくぐり店内へのアプローチする階段を1つ、駐車場側からはクッキーの焼けるにおいとレンガタイルの外壁を感じながら階段アプローチの3ヶ所のアプローチを考えました。
(3)働く方の動線:
北側に玄関を配置し、資材・食材等の搬出入のメインとします。予備出入口又は冷蔵庫からの物の出し入れ用として南側に1ヶ所設置しました。工場への出入口は店舗から様子が見える様、幅1.8m、高さ2.0m程度のサッシュを2ヶ所設置し、お客様への対応もしやすい様な配置としました。工場の形は四角形を基本とし、外周の壁にシンク等の機械類をレイアウトし部屋の中心部には作業テーブルを置けるスペースを確保しました。又、出入口すぐ横にオーブンを置けるスペースを確保し、お客様に焼き上がりを見せられる様なスペースも出来ました。
店舗内の動線としましては、西側壁面沿いにカウンター・物入・ショーケースに直角に包装台を置けるスペースとし、東側ガラス面には柱の出っ張りを利用してディスプレイスペースを確保しました。又、店舗と工場の境に喫茶コーナーとして人のたまれるスペースを北側出入口横にクッキーオーブンのスペースとお客様トイレを設置しました。
階段で2階へ上がると男子・女子のそれぞれの休憩室兼更衣室を設置、吹抜けを見下ろせるコーナーに打合せの出来るスペースと色々な作業の出来るスペースを確保しました。工場の屋根裏を利用した倉庫については包装資材等が増えた時にも対応出来る様に増築可能な形状とし、それ以外のスペースは工場の屋根裏(吹抜け)として熱気を高い位置まで上げてから排気出来る様にしました。
(4)外観デザインについて:
今回の計画のキーワードでもある1)木・レンガ 2)シンボリックな樹木 3)ライトアップの出来るデザイン 4)動きが感じられる建物 5)手造りの感覚 6)テーマパークの様な・・・等々を建物に取り込めるデザインとする為ポイントとして
A:スロープアプローチ横にシンボリックツリーを植えそのバックの外壁はレンガ調のタイル貼、三角屋根(煙突付)のデザインを採用しました。デッキ床にはスポットライトを上向きに設置し、夜の雰囲気作りにも力を入れて見ました。
B:店内と天外との一体感を感じさせられるデザインモチーフとして、テント屋根を採用し重厚なレンガ・外壁にやわらかさを与えるものとしました。
C:全体的にはよくある洋館風ではなく未来に存在感のあるデザインとして部分的に木を表し土壁風吹抜けとレンガ調タイル、木デッキ等の組み合わせであたたかみのあるデザインの調和をとってみました。
敷地面積 653.24m2(197.61坪)
建築面積 133.7u(40.25坪)
建ペイ率 20.37%
1階床面積 126.59u(38.29坪)
2階床面積 53.40u(16.15坪)
延床面積 179.99u(54.45坪)
容積率 27.55%
 

建築家
廣瀬正美

計画案
平面図、立面図、外観